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Acoustic transmission line speaker Ver.2の設計 [ATL-Speaker]

2012/05/18

ATL-Speaker Ver.2のシミュレーション&設計

ATLS-Ver5.png
Fig.1


シミュレーション
今回は、 "ATL-Speaker Ver.2" のシミュレーションを行った。
Ver.1と似たり寄ったりであるが、如何に自然な音が出るかを追求してみたい。 
Ver.1 のシミュレーションでは低域が30Hzまで伸びており、100Hz以下の周波数帯域に弛を感じるところがあった。 今回は、音圧レベルで低域を50Hzまでフラットな設計をしたい。
Ver.1では元気が良くDVD・BD の鑑賞には最適であるが、音楽鑑賞となるとイマイチであるので共鳴管の長さを40cm切詰めてL=130cm、r1=9.5cm、r2=5.0cmとした。
その結果、比較的良いと思われる低域のシミュレーション特性を得た。又、手持の2,3種類のスピーカーともマッチングが良さそうである。
その他、形状から見てもバスレフに近い動作も考えられ、そのシミュレーション(2)も行った。

今回も ”自作スピーカー設計プログラム” のお世話になった。
シミュレーションを実施したのは、Alpair7V3(Mark Audio)、W4-927SE(TANG BAND)、W4-930SC(TANG BAND)、W4-1320SJ(TANG BAND) の4ユニットである。


(1) テーパー付共鳴管としてのシミュレーション結果
因に、130cmで共鳴した場合、λ / 4 は65Hzぐらい。
L=130cm r1=9.5cm r2=5.0cmとした場合の結果、50Hzまで伸びていてシミュレーション上では50~100Hzは略フラットとなった。
W4-930SGのデータが無かったので比較的条件の近いW4-930SCで行った。
このプログラムでの吸音材の量は、普通での結果を表示している。

AlpairV3-927se.png
AlpairV3                w4-927se


930sc-1320sj.png
w4-930sc               w4-1320sj



(2) バスレフ動作した場合のシミュレーション結果
A管を空気室、B管をバスレフのダクトと見立て、空域室21ℓ、L=35cm、ダクトの平均半径r=5.25cmとて入力してみた。手計算では、65hzであるのでシミュレーションと10hz前後の誤差がある。

bas-A3-927se.png
AlpairV3                w4-927se


bas-930sc-1320sj.png
w4-930sc               w4-1320sj




ATL-Speaker Ver.2 の設計
設計方法は、Ver,1と同じくシミュレーションで求めた、L=130cm、r1=9.5cm、r2=5.0cm からエクスポネンシャルカーブを書き、それに近い断面積からFig.1を書いた。 又、折返し点のAB ( d ) は、5mmほど計算値より大きくとった。


Fitting of numeric data
cross-section.png



ATL-speaker Ver.2 cross section graph
cross-section-graph2.png



ATL-Speaker Ver.2 の仕様
板 材  シナアピトン(15mm厚)
サイズ  幅17.0cm(底板:29.0cm)
      奥行き25cm(底板:33cm)
      高さ:100cm 
内 寸  幅14.0cm
      a=19cm, b=16.0cm, c= 8.3cm, d= 8.0cm,
      e=6.8cm, f=g=5.6

目標最低域 50Hzまでフラット
使用可能なスピーカーユニット
       W4-930SG, Alpair7v3, W4-1320SJ, W4-927SE, etc.


雑 感
Ver.1の経験から、30cm短く少し太い共鳴管としたのは、低域を程々に設定することで弛みを無くし、且つ、ポートをスピーカーから離すことで干渉防止も狙っている。

バスレフのシミュレーションでは、50Hzまで略フラットで共鳴管特有の倍音に依る影響はない。
 それでは何故、純粋なバスレフ箱ではなく ATL?
現在使用中のVer.1を聴いている限り、背圧の影響を受け難くい構造で微小信号の感度が良く、ダイナミックレンジも大きく、低域の伸びも素晴らしい。
ATL 構造は、共鳴管とバスレフを合体させたスピーカーと感じられ、比較的良いとこ取りをしたスピーカーに感じられるからである。

   Ver.2の製作に関しては、思案中・・・



参考Blog
Acoustic transmission line(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Acoustic_transmission_line

自作スピーカー設計プログラム
http://www.asahi-net.or.jp/~ab6s-med/NORTH/SP/index.htm




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Tang Band W4-1320SJをATL-Speaker で試聴 [ATL-Speaker]

2012/5/06

W4-1320SJをATL-Speaker で試聴

ATLPaint.png

小生の一番嫌いな、お化粧直しをした。
一度の表面仕上げの後、スプレーニスでツートンに仕上げた。
 最近は、目も悪くなり少しぐらい粗があっても気にならなくなった。
  年を取るのも満更でもない!!

TangBand W4-1320SJ
(1) フレーム&マグネット
edge.png
W4-930SG           W4-1320SJ

w4mag.png
W4-930SG           W4-1320SJ

W4-930SGとW4-1320SJの比較は、ダイキャストフレームの基本形状はW4-930SGとホボ同じであるが、W4-1320SJのネオジュームマグネットは、約+200g 大きい物が付いている。
W4-1320SJの系列ユニットは多くあり、E.U.で売られているものは丸フランジで切り掛けは無い、又マグネットもネオジュームとフェライト双方がある。丸いフランジでフェライトの物が国内でも発売されている。
最近の希土類高騰のためか TangBand のネオジュームマグネットは、次々にフェライトに置き換わっている。
磁気回路の設計上フェライトとネオジュームどちらが良いのかを考えてみると・・・
背圧を巧く逃がし微小入力の反応に強いと言う点ではユニット背後を小形にできるネオジュームに分があるが、作用反作用を考えると重量の大きいフェライト?
前回のW4-930SGも、笑えるほど軽いと思ったが!
W4-1320SJは強化版ネオジュームマグネット付きではあるが、ユニット総重量は軽量級(実測600g)である。

(2) コーン紙
paperC.png

このユニット最大の売りであるコーン紙に目を向けると、確かに竹がコーン紙に練りこまれており繊維状(竹)の跡が見える。叩いてみるとW4-930SGよりも硬い感じでコーン紙質量も0.5g 重い。

(3) エッジ
非常に柔いラバーエッジを使用しており、 W4-930SGと同じにストロークが長く低域を稼そう。

(4) 周波数特性 (TANG BANDのホームページより)

w4-1320sj.png


(5) ATL-Speaker への取付け
取り付は、開口・ネジ穴径がエンクロージャーと合っており、すんなりと付いたがエンクロージャーの切り替部分ではギリギリである。又付けた時の見た目はあまり良くない。



W4-1320SJ 仕様
インピーダンス 8Ω
再生周波数帯域 75Hz~20,000Hz 
最低共振周波数 fo 75Hz
音圧レベル 89db
振動系重量 3.49g
Vas 6.41Ltr Qms 1.29 Qes 0.49 Qts 0.35
振動板の有効面積 0.0057 M^2
磁石材質 ネオジューム
外径寸法 φ108.7~125.5mm
バッフル開口径 φ96.0mm
定格入力 25W
瞬間最大入力 50W
重量 600g



エージング

1日目:  耳に付く高域で解像度は良いが疲れる音が出た。
1週間:  コーン紙の強度がある為か、最低域まで崩れずに引っ張れる感じで、高域もトゲトゲしさが無くなってきたので試聴に入った。

塗装後: 塗装後のエンクロージャー変化(湿度・強度・不明のパラメータ)で音が激変したが、2日ぐらいで復帰した。



試 聴
このユニットを聴いて先ず感じたのは、電源投入時とそれからの時間変化が大きく、ウォーミングアップが必要。 又、音量による変化があり、ある敷居値を超えると素晴らしいが、小音量では本領発揮が出来ない。

それでは、充分なパワーを投入して、コーン紙をドライブすれば・・・
低域は可聴帯域を超えて出てくる、高中域は紙コーン特有の前に出てくる音である、これは背圧の影響を受けても跳ね返すコーン紙とネオジュームマグネットの効能かもしれない、W4-930SGの強化版のようである。この芯の確りしたガツガツという低音は、FE108Sにも似ている。
BD鑑賞では、風圧を感じるような低音もでる、これはTransmission Line Speakerの特徴なのかもしれない。銃の発射音等は乾燥した音でカラカラと弾が当たる音が聞けて戦いの場に居るような錯覚を覚える。
反面、CD鑑賞では、低域が伸びすぎたことによる悪影響で中低域での落ち込みを感じる。充分に低域が伸びたCDであれば試聴に耐えるが、帯域が限られたものでは、中域中心のスピーカーの方が良く聞こえる。
音源による善し悪しがはっきり出るユニット&エンクロージャーの組合せでもある。
このユニットの最大の特徴は3D効果であろう!
非常に見通しが良く、何を聞いても輪郭鮮明で曖昧なところがない音である。
 真に竹を割ったような、切り口鮮明で明快な音である。

  経時変化で、高域の雑味が消えれば最高であるがユニットの熟成を待ちたい!!



視聴CD・BD
Melody Gardot Worrisome Heart, Diana Krall Love Scenes/When I look your eyes/All for you, Sophie Milman, Joe Pass Unforgettable, セイシェル鳥の楽園, JUMPER(BD) HITMAN UNRATED(BD)、SHOOTER(BD),etc.


ユニットの購入先
Parts Express International Inc
feedback@partsexpress.com
http://www.partsexpress.com



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Tang Band W4-1320SJの個人輸入 [ATL-Speaker]

2012/4/14

W4-1320SJ.png


W4-1320SJの個人輸入
このTang Band W4-1320SJの国内販売は公式には無いので、USAから輸入した。
価格は、2個で$30×2=$60、送料が$50.64 合計額$110.64 であった。
昨今の円高で$1≒82円であるので9,000円強で2個入手できた。因みに国内では平行輸入?1個15,000円ぐらい、海外リスクを考えても半額以下で購入でき大変リーズナブルである。
輸送はFedExを使い約7日で届いた、発注をしたのが土曜でこの速さであるから、時間的にも国内と遜色ない。

購入方法と支払いの流れ
今回の購入は、Parts Express International Inc. で行った。
1.Review Cart Contents(購入物品の内容の確認)
2.Address(住所記入)
3.Shipping Method(輸送方法)
4.Payment(支払い方法)

商品選択
partsexpress0.png


個数を指定してMy Cartに進む。
partsexpress.png


住所記入
address.png


輸送方法の指定
Shipping MethodをPriority Mail Internationalにチェックを入れ、PayPalにもチェック。
shippingMeth.png


PayPal経由でVisa支払い
PayPalの国指定でJapanを指定し日本語で記入。
PayPal.png


Parts Expressメールから輸送状態の確認。
Parts Expressの画面からTrack Your Orderを押す。
parts1.png


FedExの現在商品が何処にあるかをトレース。
FedEx.png


  流れで欠落部分があったらゴメンなさい!!

ユニットの購入先
Parts Express International Inc
feedback@partsexpress.com
http://www.partsexpress.com


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W4-930SGをATL-Speakerで調整・試聴 [ATL-Speaker]

2012/4/8

W4-930SGをATL-Speaker で試聴

TB-W4.png


TangBand W4-930SG (台湾製)
ユニットを取り出すと、笑えるほど軽い!!
形状は理想的プロポーション、ダイキャストの足は適度に長く構造的に背圧の抜けは良さそう、微小入力の反応も良さそうで低域も稼げそう。
マグネットは、防磁型ネオジウムを採用していて非常に小形だが超強力で、ギャップ間の磁束は確保されていると考えられる。
低価格であるが、良く考えられた設計でコストパフォーマンス抜群!
周波数特性も、89dbで100Hz~20kHzぐらいまで略フラットである。
コーンは黒のパルプ紙で叩いてみるとゴソゴソと響き、 1~2世代前のFostexのFE系コーン紙の様だ!
取り付は、開口・ネジ穴径がエンクロージャーと合っており、すんなりと付いた。

 ユニットの見栄えは真っ黒であまり良くない!!


仕 様
再生周波数帯域 70Hz~20,000Hz 
最低共振周波数 fo 70Hz
音圧レベル 89db
振動系重量 3g
Vas 8.72Ltr Qms 4.32 Qes 0.53 Qts 0.47
振動板の有効面積 0.0057 M^2
磁石材質 ネオジウム
外径寸法 φ125.5mm
バッフル開口径 φ96mm
定格入力 25W
重量 370g


シミュレーション
シミュレーション結果はAlpair7v3と略同じのため省略。



吸音材の再調整

ATL-S吸音材.png
⑨上のニードルフェルトは再度取り付けた。
黄色部分(アオキ産業のグラスウール)をスピーカー後方と、⑨ニードルフェルト上に2カ所追加した。


ユニットのエージング
1日目:  全体的に立ち上がりは鈍くソフトフォーカスに感じられた。
     解像度もそれなりの音がする・・・
2日目:  コーン紙・エッジがこなれたのか、調子が上向いて分解能が少々上がった。
1週間:  低域ダラ下がりでかなり伸びている。これはユニットと言うよりエンクロージャーの特徴と感じるが、Alpair7v3以上に腰の据わった凄い低音がでる。


試 聴
1週間程度のランニングで、レヴューを書いて良いのか判らないが・・・

価格と重さから、とってもプアーな音が出ると考えていたが、大間違い!!
低域はAlpair7V3よりも確りしている。
これはコーン紙に依るところが大きいと考えられ、背圧の影響を受けても強靭なコーン紙と強力なネオジウムマグネットで押さえ込んでしまう感じである。
この結果、紙コーン特有の腰が強く、前に出てくる低音が聴ける。
この芯の確りしたガツガツという低音は、スーパースワン+FE108Sにも似ている。
又臨場感豊かで定位と3D効果は非常に良く、輪郭鮮明で曖昧なところがなくスーパースワン+FE108S並みに表現される。
高域の伸びと綺麗に音楽を聞かせるかと言えば、Alpair7v3に分がある。 但し、1週間を過ぎた当たりからW4-930SGの分解能が急上昇、全く違うスピーカーとなり高域も繊細になってきた。 このまま熟成が進めば相当にハイレベルな音となると思われる。

弦楽器・ピアノの響きが素晴らしい、Joe Passのガットギターで目を瞑るとそこにギターがある感覚を味わえた。 以前は、全く聴くに堪えないと思えたCDでも音楽性を感じる音がでており、次々にCDを聴き直してしまった。
HITMAN(BD)の鑑賞では、圧力を感じるような爆低音がでていて、映画鑑賞のポイント大である。

音楽でも映像でも低域が伸びたことによる効果は非常に大きく、空気感が変わり今までの音とは一線を画した感がある。



悪乗りをして、Tang Band W4-1320SJ 竹コーンをUSAから購入してしまった。
 レヴューは後日!!



視聴CD・BD
Melody Gardot Worrisome Heart, Diana Krall Love Scenes/When I look your eyes/All for you, Sophie Milman, Joe Pass Unforgettable, セイシェル鳥の楽園, JUMPER(BD) HITMAN UNRATED(BD)、SHOOTER(BD),etc.


ユニットの購入先
コイズミ無線(有) 通信販売部
http://www.koizumi-musen.com/


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Alpair7V3をATL-Speakerで調整・試聴 [ATL-Speaker]

2012/3/29

Alpair7V3をATL-Speaker で調整・試聴


MarkAudio
この会社は、イギリス人の機械技術・応用技術の専門家である、Mark Fenlon氏 により創設され、本社は香港、生産拠点は中国 広東省にあるようである。
エンジニアは、Evan Yu氏 他日本人も参加しているとホームページに書かれている。

Alpair7.png


Alpair7v3
先ず、箱を開けてびっくりしたのは、ユニット2個と取付けネジのみ入っていた。保証書も仕様書も入っていない、早速購入先に問合せてみると・・・
保証書であるが、オーバー入力をすると一発で壊れるので保障していないとのこと。又仕様書は、ネットで調べるのだそうだ???  まあ、現品はあるので善とした。

ユニット重量が750gと比較的軽いのは、フレームに樹脂を使用している為である。
これは設計者が、試聴しカット&トライの結果樹脂フレームを選んだと書いてあり決してコスト削減の為ではない。
マグネットは、強力ではないがフェライトの2段重ねで、1段は脱着して音質変化も楽しめる。 又、フランジカバーを後で接着できるようになっている??
随所にハイコンプライアンス化が図られたユニットで、振動系質量3.95gでアルミ・マグネシウムハイブリッドコーンが採用されている。 その他、背面リングに直接クランプされたサスペンションを使用して、リニアリティー、ダンピングを大幅に向上させている。センターキャップも接着方式の変更で、キャップの背面からの接着で高域特性を改善させている、これはFostexのFEシリーズと似ているテクノロジー?
周波数特性も、86db弱で100Hz~30KHzぐらいまで略フラットである。


仕 様
再生周波数帯域 70.9Hz~32,000Hz 最低共振周波数fo 70.9Hz
Vas 4.58Ltr Qms 3.07 Qes 0.65 Qts 0.54 Mms 3.95g
振動板有効面積 50cm^2
外径寸法 135mm
バッフル開口径 103mm
定格入力 20W
Xmax 4.2mm
重量 750g


ユニットの取り付け
取り付けは、エンクロージャーの開口径がφ102mmで設計したため、このユニット(φ103mm)には1mmオーバーであった為、少し削って取り付けした。 尚、取り付け穴位置はφ115mm×8であったので問題は無い。


吸音材の量のシミュレーションと実配置
今回も吸音材のシミュレーションをして当たりを付けてみた。

(1) 全体がテーパー付共鳴管とした場合、L=170cm r1=9.0cm r2=4.2cm
Alpair73-170.png
左、吸音材を普通に入れた場合。 右、吸音材を多めに入れた場合。


(2) 全体がテーパー付共鳴管とした場合、L=70cm r1=5.5cm r2=4.2cm
Alpair73-70.png
左、吸音材を普通に入れた場合。 右、吸音材を多めに入れた場合。

結果を見る限り、僅かに多めに吸音材を全体に入れるのが良い感じである。

当初から予測されていたが、ATL-Speakerは、吸音材の量と位置で低域の出方が大きく左右される。この為、吸音材の調整は時間を掛け、低域から中域のレンジを中心にチューニングした。
当初の吸音材配置では低音不足となった。対策として取り付けてあったc,d,e の下部と⑬板に付けたフェルトを取り除いた。
効果は絶大で凄い低音がモリモリ出るようになった。低音がいくらでも出るような勘違いをしてしまいそう・・・

今回のシミュレーションでは、実際との整合性はあまり良くなかった。

吸音材配置と補強板の取り付け
ATLfinal.png
現在の補強と吸音材の位置

当初、箱鳴りを利用して12mm板としたが、鳴りすぎも良くなく対策を行った、冶具用の板⑪⑭⑯⑰で補強した。効果は更に低音が充実し、輪郭も鮮明となった。


試 聴
IMG_8292.png

エンクロージャーのエイジングも儘ならずユニットの評価でもないが・・・ 

Alpair7V3が届いて1日目は、硬く詰まらなく何処かツッパッタ音がでていたが、エンクロージャー調整と共に1週間が過ぎ、調子が出て凄い低音と繊細な高音に切れが出てきた。
バスレフ箱でAlpair7v3は、50Hz前後まではOKでカタログデータを裏付けている。
一寸信じられないが、小生のATL-Speaker&Alpair7v3のシミュレーションでは、ダラ下がりに30Hzぐらいは伸びているようである。
実際の音を聞いても低域は、可聴帯域以上に伸びている感じである。
BD試聴では、壁を揺るがすような爆低音が出ている。映像には効果的であり面白いが、近所迷惑かも・・・ 
スーパースワンに比べ3D効果は若干弱いようで、体を取り巻くような音はでない。
クラッシックを良く聴くが、説得力がありピアノ・バイオリンの響きが素晴らしい!

 まだ最後の詰めが甘い感じがする!!

雑 記
周波数スイープで測定も行ったが、32Hzの倍音で64Hz・128Hz・256Hz付近で共鳴していた、 又300Hz以上の周波数帯域は、略ファラットでユニットの特性通りである。
理想的には、音楽を聴く上で128Hzと256Hzの突起部分をキャンセル出来れば最高であるが・・・
  トライしてみる価値はある!

計算上1.7mの共鳴管で λ/4は50Hzであるが、32Hzで共鳴が起こっているのは理解し難い、多量の吸音材の効果? しかし、実際には音と言うより空気が震えているのが分かるので出力されているのは間違いなく、測定でも出ている・・・


ユニットデータ・購入先
MarkAudio
http://www.markaudio.com/
アードレアシステム
http://www.sp01.jp/ownerInformation.html


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ATL-Speaker の 製作・試聴 [ATL-Speaker]

2012/3/19

ATL-Speaker の 製作

ATLS完成.png


板材の到着
米屋材木店さんに注文してあった、板(カットと穴開け等)が約4週間で到着した。
この御店は、板取りから懇切丁寧な対応とプロのアドヴァイスで非常に好感が持てた。
材搬入.png



NC加工だけあって、完璧な精度が出ている。
材チェック.png



準備した工具等
組み立て工具
ハタガネ・クランプ
接着剤
木工用ボンド(コニシ株式会社)750g
吸音材
ニードルフェルト(メーカー不明 1×5m ¥1,200)
その他
スピーカー端子・三角材・鬼目ナット・木ネジ・内部配線用ケーブル・ハンダごて・ハンダ等


ATL-Speaker変更後

ATL-Sfinal.png


組立手順
(1) ① に鬼目ナットを付ける。
鬼目ナット.png


(2) ①⑤ 板面の直交・直角を確認後ハタガネで軽く締め接着、狂っていれば修正を加える。
 ②⑨ も同様に接着する。
①⑤.png


(3) ③と(2) の接着、ハタガネを使用。
側面上面接着.png


②&⑨と③も同様に接着。
側面低板接着2.png

注) ③と(2) は面一ではなく、奥に1mm凹まして設計してある。

(4) (3)と⑧を接着する前に、冶具用の板⑩⑪⑰で⑦を仮組し位置確認後、⑧を接着。
 Photoなし

(5) ⑦は、冶具用の⑪⑰で間隔を決め接着、板の反りをクランプで修正して接着。
中板接着.png


(6) 各コーナーに三角材の接着、これは気休め程度かも・・・
三角コーナー材接着.png


(7) ⑩にも三角材を接着。
⑩三角.png


(8) ⑥の接着時には、仮組み用の⑮⑯板を使う。 ⑥も反りがあり ③の内側に修正位置を鉛筆等で書き、クランプで修正を加えながら接着した。
後板接着.png


(9) 三角材を付けた⑩の接着。
⑩三角接着.png


(10) エンクロージャーに吸音材を付ける。
    反対側の③の吸音材は、ここで作製する。
吸音材接着.png


(11) ⑥にスピーカー端子用の穴加工・スピーカー端子にケーブルをハンダ付け。
  Photoなし

(12) 平面をチェックして、もう一枚の③の側板を接着、ここでも板の反りをクランプで修正して接着。
最終側板.png

注)懐中電灯を使い、接合面の漏れが無いかをチェックする、もし光漏れがあったらクランプ・ハタガネを移動して隙間が出来ないように再調整する。

(13) その他の処理。

(a) 追加した⑯を接着.
 Photoなし

(b) 裏蓋等の接着。
⑥の角穴にあわせこみ⑫&⑬の接着
裏蓋.png


裏蓋に木ネジ用のあなを開け、吸音材を接着。
裏蓋外す.png


(c) ハンドリング用の⑪の接着。
背後.png


(d) 底板の④は塗装を考えネジ止めとしておく。

(e) ③の吸音材をスピーカー開口部と後ろ角穴から③に取り付け。

*スピーカーの背面の穴を加工してタップを立てて筐体と結合しようとしたが、タップを切った時の金属片がヨーク周りに付き取れなくなることが考えられ断念した。
又、魂柱は今後の試聴後考える。



試 聴
FE103En-sとの相性は、聴くに耐えない最悪のキンキン音である、暫く聴いたがFE88ES-Rにユニット交換 Qoが大きいこちらのほうが有利と思ったが、それでも低域不足は絶望的で補完できない状態。結果論であるが、200hzぐらいからダラ下がりのダンピングの効いたユニットはこのエンクロージャーには不向きであった。
他のBlogでも Qoの低いバックロード向きのユニットには、マッチングが良くないと書かれていたが、その通りの結果となった。

エンクロージャーのエージング以前の問題で、ユニット探しに走った。
どちらかと言うと、バスレフ向きのユニットがこのエンクロージャーには合っているようである。
このエンクロージャーの穴径(φ102mm)と穴位置(φ115mm)で使用可能なバスレフ向きのユニットを2機種見つけたのでテストを予定している。
①W4-930SG (TangBand) (台湾製)
 バッフル開口 (φ95mm)と穴位置(φ115mm)
②Alpair7v3 (MarkAudio) (イギリス人設計?、中国製?)
 バッフル開口(φ103mm)と穴位置(φ115mm)



雑 記
ATL-Speaker の構造上、バックキャビティーを非常に大きく取り吸音材で、背後から出てくる不要高域を吸音材で減衰させ、更に低域エネルギーを増幅することを主眼として設計されている。
今回のスピーカーは、純粋なTransmission line loud speakerではなく、言うなればSemi transmission line loud speaker と言った方がよいであろう。
スピーカー近傍は、非常に厚い吸音材が入っており、出口付近は共鳴効果を狙ったもので、遭えてSemi(半分)と付け加えたい。
管を1.7mとした事で、音の遅れは殆んど感じられない、又管内の不要な共鳴音も最小限に抑えられていてる、ただバックロード用ユニットではQoがマッチしない。


加 工
米屋材木店
http://yoneyazaimokuten.com/



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MacMini、筐体の振動対策 [MacMini]

2012/2/14

MacMini、筐体の振動対策
IMG_8095.png

前々から頭の隅にあったことだが・・・
MacMiniは裏蓋が足代わりなので、筐体を振動させ音に影響するのではと ・・・
そこで筐体振動のプチテストを行った。金属足(6mm銅製)をMacMiniの四隅下に置き、筐体の上にゴムシートを敷き、その上に鉛*を置いた。
最初は鉛1本 (1.25K)で試聴してみたが、変化を感じたので4本乗せた、これ以上は筐体が持ちそうも無いのでストップした。
又、ウレタンタイプのソフトクッション足も試したが、音は金属足の方が良かった。

結果として、音は裏蓋で直接置くよりも数段良く、筐体の振動も軽減されたと思われる。

一般論であるが振動対策の基本として、ラックは、内部損失が大きく重く振動しにくいものを用い、そこに収納されるプレーヤー・CD・アンプ等の周辺機器は、筐体等を振動させない工夫が必要である。
小生の経験談であるが、振動対策済みのCDプレーヤーでは、天板に鉛棒を置いても音が全く変化しない場合もあった。
ただ昨今のPC・BD・DVD等の筐体は、ペラペラで振動対策は皆無であり、PCオーディオ・AV機器等も振動対策が必要不可欠と感じた!!

PCオーディオも何でも重くすれば音が良くなる訳ではなく、個々の好みで妥協点を見つけカット&トライで調整する必要がある。

*鉛は、健康を害す物質であるので物干し用の収縮チューブをかけてある。



Audirvana Plusで対策後の試聴
Audirvana Plusの音は、素晴らしいが僅かに線の細さを感じていた。しかし MacMini の振動対策後は、ニュートラルで存在感豊かで力強い音であると感じている。

先ず聴いたのは、Miles Davis の Milestonesである。 古い録音であるが、トランペットが爽快で力強く気持ちよく吹き抜ける、又定位も非常に良い。
次に、Diana Krall のヴォーカルを聴いた、ライブ録音版で拍手の聞こえかた・声の臨場感が全く違う。女性ヴォーカルを次々に聴いたが、どれを聴いても分離が良く定位がハッキリして聴きやすく見通しが良い。
"セイシェル鳥の楽園" を聴いてみると、中域がより一層厚みを持ち存在感を増したことで、以前は波打ち際の音がシュワシュワと聞こえたが、音階を下げた感じで自然に聞こえる。又3次元的な表現力も一層現実味をおびてきた。
最後に、Spannungen: Live Recordings 1999-2006を聴くと、録音も素晴らしいが、今までに無かった力強い低域がでている、又分離が良いため個々の楽器が眼前にある感覚を持つ。
 次々に聞き込んでしまい時間が幾らあっても足りない!!


PCオーディオの場合も、筐体振動を抑えることが音質改善の第一歩であると感じた。

   昔にやった対策を現代でも強いられるとは、トホホ・・・


試聴CD
Melody Gardot Worrisome Heart, Diana Krall Love Scenes/When I look your eyes/All for you, Sophie Milman, セイシェル鳥の楽園, Miles Davis Milestones, Spannungen: Live Recordings 1999-2006, etc.


追 記
後日、MacMini用の足としてaudio-technicaのハイブリッド・インシュレーター(AT6099)を試し好結果を得た。
現在は、このインシュレーターと筐体上に鉛の組み合わせで使用している。



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マイティマウスの完全復活 [MacMini]

2012/2/4

マイティーマウスの完全復活
今回のBlogは、全くオーディオとは関係ありません。

MightyMouse.png

長年、このマイティーマウスには悩まされ続けた!
 しかし、完全復活方法が見つかったので報告する。

このマウス6ヶ月前後で、中に綿ゴミが溜まりスクロール出来なくなる難点がある、しかしながら使用感は良く長年愛用して来た。
この症状は、多くの報告もあり現行のマジックマウスに置き換わったのであろう。
所詮マウスは、消耗品であると考えれば仕方が無いが存命期間が余りにも短すぎる。
IMacを購入して以来マウスを買わされたのは3回、一度は分解掃除をして復旧したが2回はこの手術は出来ない。 又、二度と分解はしたくない。
内部は精密機器でスクロールの稼働部は、小さなマグネット付きバー4個が井桁状に置いてある。この上にあるスクロールボールの回転でパルスを作っている。
確かに分解すれば目視で綿ゴミを取る事は出来るが、基本的に分解できない構造となっており、壊すつもりで分解して、その後は接着剤で止めるので2度と開けられない。

3台目のマウスも、本日同じ症状が出てきたので復旧方法を数種試してみた。


(1) コピー用紙上でグリグリ法
コピー紙上でマウスを逆さにしてボールを押し付けグリグリと回転させる。
手軽にでき,軽傷の場合は復旧可能と考えられる。

小生の場合、結果として少しは動く様になるが復活とは言えない。


(2) 両面テープ法
スクロールボールの中に両面テープを挟み込みボールとバーの間の綿ゴミを取る方法、結果スクロールボールに巧く両面テープを付ける事が出来ず断念。
又、紙に両面テープを張りスクロールボールの中に入れると少しはゴミが取れたが完全復活出来なかった。


(3) アマリ式マイティマウススクロール機能復活法
MightyMouse2.png

甘利康文氏の多摩小道工房に書かれていた歯ブラシ法を試してみた。
ここで、用意したのは、先細の歯ブラシではなく、電気剃刀用のブラシでやってみた。

(a) マウスのスクロールボールにブラシを差し込み、押し込むみ突つく様にして綿ゴミを取り除く。
(b) 次に ” (1) コピー用紙上でグリグリ法” を併用してみると完全復活できた。

2台のマイティーマウスが復活したので、完全復活とした。
  完全復活後は、スクロール時にジリジリとパルス音が聞こえる。


参考Blog
百の目、千の事象
http://www.kengakusha.com/100/2010/02/3650

ストックホルムの空を見上げて
http://www.ikuru.net/blog/archives/2008/01/post_619.html

甘利康文の多摩小道工房
http://tamalane.blog82.fc2.com/blog-entry-1.html




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タグ:iMac mighty mouse

Audirvana Plusでシームレス障害、その対策 [MacMini]

2012/1/28

Audirvana Plusでシームレス障害、その対策
Audirvana Plusでシームレス演奏が出来なくなる "途切れ現象" が起きた。
原因は、MacMini のメモリー不足?
Audirvana Plusで、曲間のないCD一枚をコンバートすると、約2.5Gを食ってしまう。
アクティビティモニタを見ると、Audirvana Plus稼働時にはシステムとその他の合計容量が4Gでは足らず HDにスワップされてしまう。それが原因でシームレス演奏が阻害されると考えられる。
大量のメモリー食いが、良質の音を生んでいると考えられるので・・・
 理屈はともかく、既存の2G×2を4G×2としてシステムメモリーを8Gとした。


アクティビティモニタのシステムメモリ画面
アクティビィティモニタ.png
8Gに変更後のアクティビティモニタ(システムメモリ)画面であるが、Audirvana Plusがフル稼働した時、半分以上のメモリ領域が取られており4Gでは足りなかったことが分かる。



8G(4G×2)のelixir製のメモリー
elixir.png

メモリーの購入&取付
購入先は、amazon.comでシー・エフ・デー販売 Elixir ノートPC用メモリ DDR3-1333(PC3-10600) SODIMM CL9 4GB 2枚セット W3N1333Q-4Gである。
価格は、2012/1/27日現在で¥3,480(送料込み)であった。

取り付けは、MacMiniの裏蓋を回転させて外し2枚のメモリモジュールを交換する。
画面上段のリンゴマークから ”Macについて” を見て8GメモリーとなればOKである。
約5分の作業であった。


    これで爺(ジジー)もほっと一息・・・


追 記
その後であるが、2日間のランニングでシームレス傷害は起きていない、気のせいか音が滑らかに聞こえるのも不思議・・・


購入場所
Amazon のホームページ
 http://www.amazon.co.jp/

Download
Audirvana (英語 Lion Leopard)
 有料版・トラアル版
 http://audirvana.com/?page_id=112




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複合共鳴管でユニット交換して試聴 [複合共鳴管]

2012-1-22
複合共鳴管をユニット交換して試聴
IMG_8013.png
    6N-FE108S      FE108EΣ    FE103En-S     FE88ES-R

試聴方法&機器
今回は、手持ちのフォステックスのバックロード使用可能な小形ユニットを複合共鳴管に付け試聴した。
ユニット毎の試聴期間は、2日間とした。経年変化も進んでいるユニットもあり、必ずしも平等な評価は出来なかった。
比較のポイントとしては、音が2次元又は3次元的に広がるかを "セイシェル鳥の楽園" で確認した、低域の出方と3D効果は、The Island (BD) でも確認した。
クラッシックのピアノ・バイオリン等のアコースティツク楽器の質感も聴いた。次にジャズヴォーカルを聴き実像と口の大きさを見た。
最後に、低域の出方をJUMPER(BD)&HITMAN UNRATED(BD)で確認した。


機 器
Macmini (Audirvana Plus) → HP-A3 (OPアンプ変更)
        → 6BQ5超三結真空管アンプ → 複合共鳴管 → ユニット
 で一般的なものでない。

評価については小生の好みダケで書いたので
        軽~~ く読み流して貰いたい!



吸音材の追加と位置
”複合共鳴管スピーカーの調整&試聴” 経時変化で高域が少しキツさを増したので、既存の黄色の部分プラス橙部にも吸音材を追加した。
このポンチ絵が最終形で倍近くの吸音材の増量をしたが、立ち上りが悪いとは感じられない。

吸音材.png




ユニット試聴
(1) 6N-FE108S
IMG_7984.png

小生所有の6N-FE108Sは、スーパースワン全盛時に購入したもので1992年に出たオリジナルではなくボイスコイルを6N銅に変更されたものである。
オリジナルと6Nの 音の違いは判らない。
そこに在るのは20年前の6N-FE108Sであるが・・・
まだ若々しい顔をしていて、少し焼けたが経年変化も感じず、エッジも健在に見える。

ユニットを複合共鳴管に付け1日のランニング後、恐る恐る試聴した。
” セイシェル鳥の楽園 ” は、FE103En-Sと同等の3次元的広がりを見せ情報量も非常に多い。又微小信号にも強く細部まで表現する、低音もズドンと重い音が出てくる。
女性ヴォーカルを聴いてみた、口元も小さく引き締まり、等身大の音像がそこにある。
硬いパルプ繊維からでる、輪郭がハッキリしたゴツゴツ音は、迫力があり押出しの効いた音である。これに高域の柔らかさが加われば、鬼に金棒であったが・・・ 
何があっても我が道を行くと言う強い信念のユニットで、硬い音は変わりない。
他方、スーパースワンで聴いていたときの紙臭さは感じず、複合共鳴管と6N-FE108Sのマッチングが良いと感じた。
  20歳を迎えるユニットであるが、音は現役であり続けている。
    俺流のハイポテンシャル音を再認識させられた1日であった・・・


(2) FE108EΣ
IMG_7996.png

このユニットは、相当の経年変化を感じるようになった。
鳴らし始めは、全般的に硬い音であったが1日のランニングである程度元に戻った。
FE103En-Sに比べると、ダイナミックレンジを狭くした感じで、高底の帯域も狭く感じる。
経年変化から来る硬直した感じは否めなく、ヴォーカルなどは、高域が僅かに落ち霞がかった感じである。反面、ビル・エヴァンスのワルツフォデビーなどは骨太の音構成で聴きやすく、雰囲気が出ており其れなりに良かった。
輪郭を太くハッキリ取った疲れさせない音構成で、イージーリスニング・映画鑑賞に向いている。


(3) FE103En-S
IMG_7982.png

このエンクロージャとFE103En-Sのマッチングを取りつつ最終調整した為、一番マッチングが良いはずである。しかし冬場になると、エンクロージャも乾燥して広域にシフトした音となることが多い、室内湿度が20~30%では仕方がないかも。
このユニットの素性は大変良い、高バランスで中域から高域にかけてのピーク・ディップが殆んど感じられない。又、バイオリンの弦のすれる音など消え入るような微小入力にも強い。ユニットの特性と言うよりエンクロージャの特性でヴォーカルは、僅かに口が大きく感じる。"セイシェル鳥の楽園" で遠くの風きり音まで聞こえたが、高域が少しうるさく感じた。この組合せでは、暖かい季節の時のほうが良い音となる。
総評としては、オールマイティーで3D表現にも長けていて低域の出方も10cmユニットでは文句は無い。


(4) FE88ES-R+真鍮アダプターリング
IMG_7993.png

他のユニットに比べ実効振動面積が7割程度しかなく、エンクロージャの影響を一番強く受けたと思われる。
然しながら、良くぞここまで頑張ったと言わせる程の音が出た。
口径の小ささから、中高域の定位も音像のできかたも自然であった。
広がり・分解能・ヴォーカルの自然さ等、他のユニットに比べて優位な部分も多くあった。音質的にも聴き疲れしない音であり長時間のリスニングもOKであった。
微少入力にも強く、ピアノ演奏の最後部分に弦の余韻を残して消えていく部分など抜群の表現力がある。
ユニット実効振動面積とエンクロージャ径がマッチングせず、空振現象が起きるのではないかと思われた低域だが、ハンディを克服して充分に伸びている。
寧ろ、このエンクロージャは適正容量と感じた。 



複合共鳴管&小型ユニットの話
当初から予測していた共鳴管の特性であるが、ユニット背圧の影響を受けにくく中域から高域は特筆すべきレスポンスを示す。 音場に関しては、非常に広く、且つソースの善し悪しがでる。
他のエンクロージャと比べて、どのユニットを使用しても、抜け・定位が非常に良く、微小信号の反応も良い。又、ユニット毎の特性が出易く評価もしやすかった。
このエンクロージャも開口が後ろにあるので、セッティング次第では、低域の量とダイナミックレンジが大きく変ってくる。従って、壁からの距離と周りのスピーカー等には、セッィング段階で注意を払う必要がある。
小生の部屋は、フローリング面が多く反射波のため高域が少し強調された為か? どのユニットも個人的には、もう少し柔らかい高域が出れば最高と思ったが、この空間で3D効果も欲張ると致しかたが無い。
進化した10cmフルレンジの高域は、ツイーターとホボ同程度の音を味わえるようになっており、時代と共に中高域の趣向も変わり、それに伴った新素材と技術の変化も分った。
そのうちDLCのような素材を使ったスピーカーも出てくるかも知れないと感じた。




視聴CD&BD
Melody Gardot Worrisome Heart &My One & Only Thrill, John Coltrane, Arpeggione Sonata / Trios Arpeggione Sonata / Trios Schubert, Les Musiciens , セイシェル鳥の楽園, The Island(BD), JUMPER(BD), HITMAN UNRATED(BD), etc.


参考Blog
丹波漆器.com スピーカー関連エッセイ「エッセイ41」
http://www.nexyzbb.ne.jp/~tanbashikki/essay41.html



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