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120極リニアモータプレーヤ [レコードプレーヤー]

2009-11-29
OTTO TP−L3
IMG_9236.png

OTTO TP-L3の購入
先月であるが突然レコードが聞きたくなり、OTTOのTP-L3をNETで購入した。
金5,000円也(本体3,500+送料1,500円)で、25年前にターーイムトリップ!!
時空を曲げた訳ではないがフッフッフッ・・・
最近の若い方はOTTOという名前など聞いたことも無いでしょうが、これは三洋のオーディオ商標なのだ。
購入したTP-L3は25年以上の歴史を刻んでいるだけあって、全体はヤニだらけアームには錆もでている。心臓であるリニアモータは健在であったが、電気回路の劣化(コンデンサー・被覆線・ハンダ付等)が気にはなる・・・。
このプレーヤを購入した理由として、某メーカのTremendous〇〇とTP-L50の比較試聴を25年前にしたことがある。筐体重量・ターンテーブル重量・工作高精度・回転精度では全く敵わないはずのTremendous〇〇よりもTP-L50の方が質感・量感・情報量、全てを凌駕したことを思い出す。
実を言うと、リニアモータプレーヤはジャンクと化したTP-L50を持っているので2台目である。後日TP-L50に加修をいれ、改造バージョンの構想がある。TP-L3は、この為のバックアップの1台であり標準品としての比較対象用である。
このプレーヤは三洋オリジナルの発想であり120極リニアモータを正弦波電源でドライブするユニークなものだ、面白い改造をしたいものだが??

リニアモータ3相交流ドライブ部
IMG_9242.png
左上側に半弧型の3相の交流ドライブヘッド

120極リニアモータマグネット部
IMG_9244.png
茶色く見えているベルトの部分に120極のマグネットが刻まれている。試しに針を付けると3度毎に磁性体が在るのが分かる。

・・・ということで小生もアナログ地獄の門を再通過しまったのである。

仕 様
ターンテーブルの下に英文で書かれている仕様
・Linear synchronous motor(リニアモータ)
・Direct drive system(ダイレクトドライブ)
・120-pole 3-phase alternate current drive(120極の3相交流ドライブ)
・Frequency servo control(周波数サーボ制御)
・Automatic return mechanism(アーム等のオート機構)

クリーンニング
早速化粧直しを行なった。
外せる物は外して、防塵カバー・アーム・ターンテーブル・筐体と順次行なった。
洗浄剤はオリジナル?
アルコール+重炭酸ソーダ(重曹)を適当に混ぜたものを使用した。
洗浄剤を付け、柔らかい布で拭けばOK、大道販売の親父ではないが ”アーラ綺麗” !!
後で重曹の粉が出るので綺麗に拭取る。
プラスチックカバーなどは昔の青紫の色に蘇った。プラスチックの劣化が殆んどなかったことから、このプレーヤは長~い間人知れぬ暗い場所に置いてあったのであろう。 アームの錆も思ったより綺麗に取れ、金属面はピカピカ!! 
錆の状態から殆んど使用されていなかったのであろう。
勿論、昔付いたタバコのヤニも綺麗に取れた。

音だし
音を出す段階でハット気が付いた、小生の使用している自作アンプには、フォノイコライザーは無いのである。
も~イコライザーを真空管で作るのは、めんどくさくなってしもーた。
オーディオテクニカの格安(世の中ではリーズナブルなどと言う)のフォノイコライザーを購入、音だしを行なった。
小生のカートリッジはMCが殆んどで、MC用のフォノイコライザーが故障のため、MMで音出しは行なった。
TP-L3の純正のカートリッジを付け試聴に入った。
音は、全体に締まりがないアナログ特有の野太さがなく小生の好みの音ではない。カートリッジの性能か? 又はフォノイコライザーの特性なのであろう。
いずれは、プリアンプも考えなくてはいけないのでは・・・
今回は、音は出たので善しとしたがプリ部とターンテーブルは今後の追求課題になる所である。

TP-L3・TP-L50の弱点
両方のプレーヤに共通して言えることであるが、筐体がフニャフニャでターンテーブルの端を押すとテーブルが筐体に付くのでは無いか?と思われるほど弱い。
これでは、せっかくの良質な素材である120極リニアモータが生かしきれない。 これは軸受部分の取付け板が薄いことと、アームにオート機能をもたした為の妥協の産物であろう。
勿論当時の価格競争があり、物資投入が出来なくなった為であろう。

TP-L50 改造計画
ジャンク(TP-L50)の改造を行ない強靭な筐体を作り、その後に軸受部分を見直す必要がある。又、自動機構は全廃し金銭的に余裕があれば新しいアームを取付けしたい。
こんな事をしていると全てが25年前に戻ってしまう!!
体だけは年をとったが・・・  ガッハッハ!!

昔 話
昭和57年12月31日に発行された月刊誌D.I.Y.オーディオ(芸文社)を見ていると、江川三郎氏のプレーヤ製作が目に留まった。この試作記事は、ベルトドライブでコギングを限りなく少なくしテーブルは空気浮上である。
その他の出版会社から出された記事では、OTTOのリニアモータを使用したエアー浮上の試作器が出されており、コギングの少ないリニアモータを絶賛されていたことを思い出す。
あの頃、マニアの間ではアナログプレーヤは作り上げるイメージが大きく、それだけ重要な機器で音への影響が大であった。
あの時代は、メーカの技術者も評論家もオーディオ愛好家も非常に近い立ち位置にいた。 目で見えるオーディオであり、昨今のICでブラックボックス化し圧縮された、イヤホーンオーディオ・簡易システムとは全く違っていた。
当時の技術では、足りないものは沢山あった。それを補う何らかの工夫が評論家・愛好家の中ではあった。

   そんな楽しい時代でもあった・・・


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DENDEN

はじめまして。大変興味深く、思いを同じくする方がおられることに感激いたしました。
私も貴殿同様にTP-L50A.TP-L3を別筐体にいつか移植しようと計画中の者です。
江川三郎氏がTP-L3の作例が発表されたのは1978年6月のstereo誌でした。このstereo誌はいまだに手元にあり時折ながめては移植プランを考えます。私的にはコーリアンボードをキャビに使おうかと考えているところです。

2004年の第10回真空管オーディオフェアに出かけたところ、ほんの数分ですが、江川氏とTP-L3の話をさせてもらいました。「あれはよかったね。でも、ハードディスクのモーターでドライブするのもいいよ」と申されました。未発表ネタなのでしょうか? 初めて聞きましたが、いつかはやってみようと思っています。

移植プランの今後の展開に期待いたします。

by DENDEN (2010-03-07 00:06) 

hiho

はじめまして、DENDENさん
現在、FE-88ES-R用のスワンタイプのスピーカの製作中です。あと少しで音出しが終わります、目途が付きましたらプレーヤーに取り掛かります。
プ レーヤーに関しては、既にTP-L50の電源系の解体は済んでおり、電気系のマトメと筐体を如何にするかナド、頭の中で整理している段階です。又、アーム の購入(格安品)も済ませ、板(スピーカの端板(スーパー・シナ・アピトン))も用意しています。 プレーヤーの移植に関しては、逐次netにて報告します。
一人ぼっちで25~30年前のタイムトリップかと思いましたが、世の中で同じ考えを持つ方もいるのですね? びっくり!!
コメントでは、江川先生とお話できたとはラッキーですね。 私も一度はお会いしたいと考えております。
私もHDのモータには興味を持っております。最近の物は確かFDBを用いた軸を使っていますので、低回転で動けば最高だと思います。磁性流体には大変興味をもっており、改造&実験に使ってみようと思います。失敗する可能性が大??
それでは

by hiho (2010-03-08 11:27) 

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