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FE103En-S補助マグネットを付けての試聴 [スーパースワン]

2010-06-12
補助マグネット径と極の決定
補助マグネット径を決める上で、ポールピース径とフェライトマグネット径の位置関係が重視されるので、磁気回路Fig1を書いた。

FE103En-Sの 磁気回路の予測図

FE103En-SMag4cm.png

①フェライトマグネット
②バックプレート
③ポールピース
④トッププレート
⑤ネオジウムマグネット
 (補助マグネット)
a ギャップ




FE103En-Sの外形の寸法から、フェライトマグネットの内径を計算した。
1. 異方性フェライトマグネットの密度 4.8g/cm3
2. マグネットの重量 443g
3. マグネットの外径 φ10cm
4. マグネットの厚さ 1.5cm
以上より 内径はφ4.6cm? ポンチ絵の様になる。
また、ポールピース③はセンターキャップの大きさより推測してφ2cmとした。

*⑤の黄色い部分はこれから付ける補助マグネットである。
     
マグネット径の決定
非常に小型(φ10×5㎜)のネオジウムマグネットを所有していたので、これを使って補助マグネットの有効径を探ってみた。
バックプレートに近付けて吸着・反発の度合いをみてマグネット径を考えた。結果はφ6cm内では、S極N極 どちらを向けても引力であった。
このマグネットの実験とポールピースの太さとからφ3~5cmが良いのでは・・・
最終的にフェライトマグネットの内径と、ポールピースの太さも加味してφ4×1cmのマグネットで素材はネオジウムとした。

マグネット極の決定
目的は、補助マグネットを付けることでギャップ a の磁束を稼ぐことである。
結論から言ってしまうと、このマグネット径では反発方向に付けるのが正しいようである。

Fig.1から、補助マグネットを付けた後の磁束を創造して戴くと解るが、ぐるりと一周する磁気回路が構成される。
Fig.1の補助マグネットが、軸上にあり一定の距離がある場合、磁気的に NN’ は反発方向にある。ところが距離が近づくに連れ、中心付近の N' はバックプレート→ポールピースを通過し S と引き合うので斥力から引力に変化する。又、NN’ 極間は反発し合うのでN' の外側の端から出る磁力線は、推し戻されポールピースに入る。
結果としてギャップ a の磁束が強化される。

NeoMag1.png
比較的簡単にネオジウムマグネットは付けられたが、取扱には注意を要する、ぶつけると割れてしまう。 装着時には、軸上で予想通りの力(斥力→引力)を感じられた。
緩衝材として、バックプレート・ネオジウムマグネット間には輸送時に付いていたプラスチック(φ4cm)を使用した。後で取り外せるように、接着材は使用していない。

諸問題
1. ネオジウムマグネットは、フェライトの4~8倍の磁束密度である。単純に磁力の強さが6倍としても、このユニットはネオジウムマグネットの支配下に入ってしまう。まあマグネットの大きさと強度が違うから一概に言えないが、付ける位置に依ってはギャップaの効果は相当あると思われる。
又、こんなに強力なマグネットを使った場合、ヨークは磁気飽和している可能性が高い。特に④の先端は磁気飽和し易いように見える。

2. 反発方向に補助マグネットを付けた場合、磁力線は歪(イビツ)な形となり歪(ヒズミ)の元になるのでは??

3. どちらにしても、この補助マグネットはキャンセルマグネットではない。
外部に出る磁束はジャジャ漏れのはずで、密閉したいならば、パーマロイで覆うことである。
液晶TVなら必要ないか・・・

問題は考えられるが、まあ音が良ければ良い??

視 聴
FE103En-S+補助マグネット+スーパースワンの組合せで試聴した。今回も周辺機器・環境等が違うので、評価は聞き流す程度に読んで戴きたい。
補助マグネット装着後は、低音に芯がでてきた。10cmフルレンジ1発で嘘かと思うほどの締まった低音が出る。一方、中域の張出し・高域の粒立ちも素晴らしい。
全般的に筋肉増強をしたアスリートであり、且つ繊細で透明感もある。
この様に、Esコーン紙は今まで以上のストレスを駆けても耐えられるらしい。
FE103En-S+スーパースワンは元々素晴らしい音場感を持っているが、前にも増して 臨場感・空間の広がり・存在感・静けさを感じる。
 マグネット装着直後の感想である。

追 記
脳内経時変化
補助マグネットを付けて、3日が過ぎた。
反発方向にマグナットを付けた直後の音は、激変していい音と思い込んでいたが・・・
試聴も随分進み音について、もの凄く不満が出てきた。
己を信じて数日間聴きこんでみたが、何処か変だと感じるようになった。
 低域が出すぎなのである、又音場も凹んで聞こえる。
  何故か理屈とは全く違うものがある   ヤバイ σ(^_^;)・・・
最近交流を始めた、ベルビアさんのBlogにも書かれていたが低域が出すぎると・・・

視 聴 Ⅱ
なにはともあれ、目的は良い音を聞くことである。
  今回は理屈抜きでマグネットを吸着方向に付けて試聴した

 低域に本来の生き生きとした躍動感が戻った。
   空間表現も素晴らしくFE103En-Sのポテンシャルを再度発見した。
     裸のままのFE103En-Sよりも数段素晴らしい!
       何を書いてもNet上の方々には信じて戴けないでしょうね・・・


小生の理屈は完璧に覆られた。

自分の論理を押しと通すのも良いが、先人の経験則を大切にすべきである。
  ベルビアさんと全く同じ実験をしてしも~た。
     氏の試聴実験の結果を熟読していれば、このようなミスは起きなかった。
       ・・・と反省ザル!!

なぜ良くなったか分らないが・・・

    理屈は後から付ければ良い・・・ な~んちゃって 全く無責任!!!

         オーディオ フラフラ人生である、これは男の性か???


雑 感
数年前までフルレンジ一発では帯域も狭いし、高域の指向性も悪い、その他の制約も受けると感じていた。然しながら、それ以上の利得があると考えて使って来たが、このユニットの出現でその全てが一変してしまった。
帯域は広く、38cmウーファ並の低域も出せるし、高域も公称30kHzである。又、このフルレンジのフラットな周波数特性も素晴らしいく、何を聞いても違和感はない。

10cmフルレンジでこの出来栄えは素晴らしいの一言!! 
小生のような映画ファンにはこの上ないスピーカーユニットの出現である。


ネオジウムマグネット、取扱上の注意
1. メチャクチャ強力なマグネットであるので、マグネット間に手を挟む・マグネットが空中を飛ぶ等、取扱いは要注意である。
2. コンピュータ等の精密機器の傍に持っていくと誤動作の原因になる場合もある。
3. 耐食性に弱いので、表面のメッキが取れないように扱わなければならない。
4.作業は子供の手の届かない所でおこなう。
5.全ては自己責任で作業・管理して下さい。



ネオジウムマグネット購入先
マグネット ジャパン
http://www.magfine.co.jp/magnetjapan/


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FE103En-Sの磁束の検討 [スーパースワン]

2010-06-07
FE103En-Sのマグネット(磁束)の検討
当初、マグネットは充分に磁場解析されたものが使われていると思っていたが、キャンセル(補助)マグネットを付けると音が良くなる?(強力になった)とのBlog上に記事を見つけたので、プチ検討をしてみた。
キャンセルマグネットを付けることで、音が変わると言う事は、トッププレート&バックプレートは磁気飽和していない言うことで、キャンセルマグネットの効果はあると想定した。
ここでは、鉄板を使用して一部分の磁気抵抗を減らす方法とネオジウム磁石を使った方法を考えてみた。

1. FE103En-Sの磁束の検討
Fig1.png ①マグネット
 ②バックプレート
 ③ポールピース
 ④トッププレート



FE103En-Sの磁気回路の断面を推察する Fig.1 の様になっていると思われる。
寸法のないポンチ絵では、ヨークの厚み・長さが分らないので 何処が磁気的にキツイのか分らないが、実験でやってみるしかない。

人間有限要素法ダ!!
  馬鹿じゃないの、頭 イテ~!!

磁力線は、ヨークを伝わってNからSへ ①→②→③→④と一周する。 感覚的にポールピースが充分に太ければ磁気飽和し易いところは、②と④である。
④は完全に分解することは不可能(壊れる)なので、②に鉄板を付けた場合と、②に補強マグネットを使用した方法を検討した。

2.鉄板を使用した場合
Fig2-4.png
ここで鉄板を用いた補助ヨークで磁束の通りを良くできるのでは??
単にφ90×5mmの鉄板を背面に接着剤ナシで吸着するだけである・・・
目的は、補助ヨーク(ブルー部分)をつけることで③④間のギャップ(ここは磁束がジャンプする)の磁束増を狙った、そんなに上手く行くものか分らないが・・・
素材は,純鉄を使用するのが良いが遊びであるので成分の解らない鉄を予定した。

3.ポールピースと同径の磁石を付けた場合
Fig3.png
鉄板で効果がない場合は、マグネットのお出ましである。
Fig.3のようにポールピースと同径ぐらいのマグネットで仮定してみた。この場合、N から出た磁束は S' に入るまで空気中大きく迂回しなくてはならなく磁束の経路は長い、これだと、S' に入るまで磁気抵抗の大きい空気中を暫く走るので、ギャップに掛かる磁束増はあまり期待できそうもない・・・

4.φ5cm径の磁石を付けた場合
Fig4.png
程よい按配でNからS’ に向かっては比較的短いルートで入り込む。又、N N’ 間の磁束も反発してポールピースと空中を通りSに入る。
N S' 間の磁気抵抗を減らそうと考えた場合、このぐらいの直径のマグネットが良いのではないか。
最適値を見つけるのには、有限要素法等で行なえばよいが、Free Softではメッシュの制限もあり有効ではない、又有限要素法のソフトは馬鹿高いので購入は断念したと言いたいが、ソフトを買っても直ぐには使えない・・・
このマグネット径は、あくまでヤマカン・出たとこ勝負である。

良くキャンセルマグネットを付ける時、最初は斥力であるが近ずけると引力に変わると書かれている。
最初はNとN' 間で斥力であるが、距離が近ずくにつれ磁束は N’ 極からポールピースを通過しS極に向かう力が強くなる為、引力に変わると考えられる。キャンセルマグネットの口径に依ってもまた傾向は変わると思われる。

5. 4.のマグネットに補助ヨークを上から付けた場合
Fig5.png
ここまで複雑な物は、お金が掛かり時間も掛かるので作るつもりはない。 2.で使用した鉄ヨーク(ブルー部)を、ネオジウム磁石の上に乗っけて実験も可能。
理想的に見えるが、あくまで理想である! これはお絵書き?? 
小生の場合、複雑怪奇な物は良い結果を得たことがない。

予 測
このBlogを書きながら、鉄板の効果は希薄ではと考えるようになった。
φ5cmぐらいのマグネットが、一番効果を期待できるが。実際音を聴いて見なければ全く予測不能である!!

無視した項目
*重量増加 → ユニット単体の質量増加の為、コーン紙が動いたときの作用反作用の効果は出ると思われる。又、ユニットを支える、フレームの振動も自ずと変わってくる。

*空気室の減少 ≒0.03ℓ なるが全て無視して進めてみよう。

*本来大雑把に磁束をFig上に書けば良かったが、今回は省略した ゴメン!!

*キャンセルマグネットと世間では言われているが、この場合NからS’に磁束を大きく外側に出しているからキャンセルマグネットとは言えない。


この実験の効能は近々のBlogでアップ予定・・・ それでは!

参考Blog
私の雑記帳
http://velvia.cscblog.jp/


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FE103En-S&スーパースワンの試聴 [スーパースワン]

2010-04-13
FE103En-S&スーパースワンの試聴
FE103En-Sスワン.png
まだ、FE103En-Sが小生のところに来て2週間であるので、エージング・箱のマッチング・アンプ等のマッチングと判らないことが多いが、大雑把な評価をしてみたい。


FE103En-Sの仕様

FE103En-S 周波数特性
FE103En-S周波数特性.png
このユニットの周波数特性はfo~30KHzまで伸びており他になく素晴らしいものである。

先ずは、FE103En-Sを追加した仕様の比較表を作った。

FE88ES-R・FE108S・FE108ESⅡ・FE108EΣ・FE103En-S比較表
FE103En-S比較.png

(1) Qo & Mo
比較表を見ると Qoは0.2と今までの10cmユニットと比較して最強である。
ESコーン紙を使用したことで、Moを2.5gまで軽量化しても強度を確保出来たので、Qoを0.2まで持っていけたのであろう。
多分一味違うダンピングが効いた低音を聴かせてくれるであろう。 実効振動半径は、r=4.0cmで、これまでのフォステックの10cmユニットを継承している。

(2)マグネット
これまでの10cmユニットと比較して磁気回路は超強力とは言えないが・・・・・
磁気回路と言っても千差万別で、マグネットが大きいから良いわけでもない。
ギャップ間の磁束が強力でストロークを稼げれば良いわけで、その辺は開発者が有限要素法等で確認しておられると思うので、適正な磁束の物が付けられていると思う。
説明文では、マグネット内周部には銅リングを配置して~ と書いてある。 FE103En-Sの中央からの断面図が無いのでハッキリしないが、マグネットを磁気的に浮かしてヨークに均一な磁束をかけ、ストロークを稼いでいる思われる。
個人的な考えであるが、磁気回路はネオジウム等の強力なマグネットを使いコンパクト設計にして貰いたい。
マグネット径を小さくできれば、背圧の抵抗を減らすことができダンピング効率も上がる。又コーン紙の自由度も増えることから、微小信号の反応も良くなる。 
現在のフェライトマグネットでは、径が大きすぎて背圧の抵抗になっているのでは・・・

(3) エッジ & ダンパー
エッジはダイナミックに動作するように、軽量布エッジのコルゲーションエッジを特別に設計して、ロングストローク・ハイコンプライアンス仕様となっている。ダンパーも同様にハイコンプライアンス化設計が成されていると思われる。FE10◯シリーズの更なる改良の跡が見られる。

(4) クロスオーバー
このユニットの周波数特性よりクロスオーバーは600Hz付近でのメカニカル2Wayとなっている。
取扱説明書の解説では、センターキャップにも工夫がありボイスコイルとボビンを直結して20kHz以上の高域特性を稼いでいる。
20kHz付近にもクロスオーバーと思われる落ち込みがあるのは何か??

(5) 取 付
ユニットの取付けは、103・106・108系のユニットでスピーカの穴系もφ102mm+ザクリであるので、今までのスワン系・バックロードにすんなり付くはずである。


試 聴
このユニットの標準機??
   スーパースワンに付け試聴。

低域の伸びがよく、磁気回路・コーン紙の強度・エッジ等のマッチングが良い。
特に良いと感じるのは、ストローク(磁気回路・エッジの改良)が長く取れたことで、低域はFE108EΣ に比べ圧倒的に豊でダンピングが効いており、腰が座ったピラミッド状の音が出せる。
何を聞いてもオールマイティで自然でダイナミック・聴き疲れしない余裕がある音である。
但し、ドスン・バツン・ドカンを求める方には不向き??

FE88ES-Rと比較すると、誇張されてところが無く伸び伸びと鳴る。定位とハイエンドの延びではFE88ES-Rには敵わないが万人向きの音で聞き易い。個人的には、もう少し締まった音像を聞かせて貰いたい、一工夫が必要と感じる。

全般的に素晴らしいユニットであるが、一点気になるところがある。
まだ通電間もない赤子のユニットではあるが、高域にFE108Sのような紙臭さを僅かに感じる時がある。これはエージングで解消するかもしれない、待ってみよう!
もし、コーン紙からの紙臭さであるのなら、Next Versionでコーン紙の角度・素材・形状・センターキャップの変更等でフォステックの技術者が解決するであろう。

小生の結論として、このユニットのポテンシャルは、未知数で今後大いに楽しめるユニットであると感じた。
スーパースワンの音から推察して、箱を変えればもっとダイナミックに低域も稼げてワイドレンジになると思われる。 
小生のスーパースワンではFE103En-Sのエネルギーを吸収できそうもない、そんなパワーを感じるユニットである。

空気室=1.8ℓ ・ ホーン長≒3.0m ・ So=40c㎡ などと勝手な考えが脳裏に渦巻き、アドレナリンが噴出してしまう・・・ 弩アホウである。

箱を作りたいが、小生の部屋にはもうスペースが無い!!!


                             報 告 お わ り


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FE88ES-R&スーパースワン 再セッティング [スーパースワン]

2009-06-04
スーパースワン+FE88ES-R 再セッティング
IMG_52052.png

再セッティング
スーパースワンにFE88ES-Rを付けて以来、3ヶ月が過ぎた。当初危惧した低音不足もある程度改善され比較的フラットな音に近づいたので、エージング終了と判断し最終セッティングをおこなった。
スピーカ1本当たりに鉛のウエイト(1本2Kg)が15本乗っている。小生のようなジジーには、スピーカ上の鉛を降ろすだけでも一仕事である。
小生のスピーカは、工作精度が悪く底面を平らに出来なかった。この為、昔おこなったセッティングでは、長岡先生の手法をいただき、ゴムシートをスピーカの下に敷き込み床との密着度を上げている。
測定は、今回も長野 隆氏(NY Spectrum Analyzer)のFFTソフトでセッティングを詰めてみる。又、7kHz以上に付いては、マイクの特性もあり前回と同様にネグって見て戴きたい。
一気に諸条件を詰めるのは大変であり、下記する(セッティングのポイント)1点に絞って測定・セッテイングしてみる。
今後の小生の記録も兼ね、スーパースワンを愛用している皆様に報告をします。


セッティングのポイント
スーパースワンはバックロードの開口部が後ろにあるため、壁との距離が重要である。箱とユニットがマッチングしていれば、後ろの壁がない方が良いかもしれない・・・?? しかしながら、小生のマンションはその空間が無い。
現実に戻り壁からの距離を数cm単位で変えFFTで測定、低音がフラットになる距離を探してみた。


測 定
変更前は壁・スピーカ間は8cm(Spectrum4)としていた、この状態で150Hz付近にピークが出ている。この変化を見るためスピーカ背面を壁と平行に4cm〜17cm(Spectrum2.〜Spectrum5.)まで移動して測定した。
結果は、スピーカが壁から離れる程150Hz付近のピークが顕著に出ている(Spectrum4. & Spectrum5.)。 又壁に近ずけることでロードがかかり、150Hz付近の音圧を下げている(Spectrum2. & Spectrum3.)。
スペクトラムを見ると、ホーンのロードのかかり方と150Hz界隈の周波数は関連があることが分る。ホーンにロードをかけることでこの150Hzのピークを潰すことを狙ってみた。

スペクトラムアナライザーの見かた
非常に良くできたFFTソフトではあるが、レスポンスが良く倍音等その瞬間を記録表示しまう為、このスペクトルを鵜呑みにして貰いたくない。 何も知らない読者はこんなにも周波数がボコボコしていると勘違いしてしまうので、音響測定では積算できるものがベターである。
小生の方法は、粗野であり完璧なものではない。全体の当たりをつける為の道具としてFFTを使用している。
しかしながら、フリーソフトを提供して戴ける著者には大感謝している!!!

長野 隆氏 NY Spectrum Analyzer
http://park1.wakwak.com/~y-nagano/Programs/Spectrum/


結 果
今回のセッティングで分ったこと。突出している150Hz付近のエネルギーを、100Hz付近を中心として70Hz前後のホーンのロードとして変換することにより、よりフラットな周波数を得る事ができた。
当初、壁から充分離したときにフラットに近かずくと考えていたが、小生のシステムでは壁とスピーカ間をホーンの延長とした方が良い結果が得られた、又FE88ES-Rの心臓は相当強力でロードをかけてもまだ余裕がある事が分った。
最終結果として、壁とスピーカ背面を平行に4.5cm離した位置とした。

*スピーカの角度を変え臨場感のテストもおこないたかったが、今回は断念した。
理由として、音圧が比較的平らになる距離が4.5cmとなった為、スピーカと壁の距離が余りにも近すぎ回転できなかったこと。又、小生のシステムは試聴ではなく視聴の装置となっている為、中央のTVモニタよりスピーカを内側に配置することはできない等である。


試 聴
音は再セッティングの前と比べれば音圧はよりフラットになった。聴感上でも低域の伸びと力感が解る。又、低域が伸びたせいか高域の出方も変わって聞こえるのも不思議である。 高域はより伸びて聞こえるのは錯覚か? 音場感については、全く無視してセッティングを行ったが、結果は広がり・定位 共に良くなった。
元々、スーパースワン+FE88ES-Rの組合せは、最高と思っているが、低域が伸びた為か?遠近感も一層深く感じる。


Spectrum1(試聴位置の音圧) 
604W1m4cmseat2.png
試聴位置は、二等辺三角形の頂点ででスピーカより約3mの位置、スピーカ間は2mある。


以下の測定は軸上1mで測定

Spectrum2(壁からの距離を4cm)
604W1m4cm-right.png

Spectrum3(壁からの距離を5cm)
604W1m5cm.png

Spectrum4(壁からの距離を8cm)
604W1m8cm.png

Spectrum5(壁からの距離を17cm)
604W1m17cm.png

追 記
初心者のアンプ製作記で書き始めたブログであるが、最近は「タダで測定」と、「スーパースワン」の話になってしまった。いずれ時間が取れたらまたアンプに戻りたい。

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FE88ES-R&スーパースワン [スーパースワン]

2009-03-01

スーパースワン、ユニット交換(FE108EΣ→FE88ES-R)
IMG_2069.gif
Fostex FE88ES-Rとの出会
秋葉原のあるオーディオショップで4年前ぐらいたったが、D-88スーパーフラミンゴ & FE88ES-Rを聞いて以来、頭の片隅から離れないものがあった。
音を手で掴めるような存在感と空間表現力 ・音密度の濃さ・力感 ・88mmφの振動板から出るちょっと信じられない低音、高域はそのものがツィターのように伸びている。一瞬にしてその音に魅了されてしまった。当時使用していたFE108EΣを全て上回ったと感じた。直ぐに購入を考え、箱も用意しなければ・・・とグズグズ考えているうちに、その店からは在庫はなくなった。当然である、あの音を聞けば誰でも??欲しくなる・・・。
しばらくすると小生の健忘症が現れFE88ES-Rのことは完全に忘れた、寂し~!!

スーパースワンとの相性
最近見つけた大山美樹音氏のホームページでは、FE88ES-Rの評価は、低域は10cmなみ、高域は8cmのフルレンジを上回り、フォステックスの最強フルレンジに値すると書かれている。小生の聞いた感じとほぼ同等の評価が書かれていた。又アダプターリングを取り付けることでスーパースワンにそのまま取り付け可能であることを知った。氏の推奨エンクロージャーはスーパースワンのニュアンスで書かれておられる。
大山氏の記述を読み、焼け棒杭に火がついてしもうた!何が何でもあの憧れのスピーカーとアダプターリングを入手したくヤフオクで監視していたところ、最近になって大枚を叩きやっとFE88ES-R・P88ES-Rを落札に至った。財布は瀕死の重症である、イデ~!!
ここでアダプターリング(P88ES-R)を同時購入したのは、リングを付けることでバックキャビティに導かれる音道(空間)の確保が十二分にできることと、バッフルの振動防止も見込めるためである。昔、自作バックロードを作った時、強度を持たせようと分厚いバッフルを採用したことがある。結果として、バックキャビティへの音道を確保できないがために、詰まった這い上がりの躍動感ない音になった苦い経験がある。

FE88ES-Rの仕様
FE108EΣに対してマグネット重量は約1.5倍あり、強力なマグネットと最適化したコーン紙の重量と剛性、バックロードにベストマッチングするユニットに設計されている。
このユニットはメカニカル2WAYで、フォステックス規格表内の周波数特性を見ると2kHz前後にクロスオーバーがある。

FE88ES-R 周波数特性
FE88ES-R周波数グラフ2.png
小生がFE88ES-Rの物理的に一番良いと思っているところは、小口径であること。これは点音源に近かずくことで、小生の考えるベストのユニットに近い。又、性能本位に設計され、8cmの既存製品の直径とはせずに、カット&トライで決められた88mmφであり非常に好感がもてる。実際は直径9cmのフルレンジで、スーパースワンを意識して?作られたユニットと考えられる。
コーン紙の面積からFE108EΣとFE88ES-Rの比較をすると、面積比では約0.73倍(3次元で計算したわけでなく、相当いい加減)である。これに対しMoはほぼ70%と面積比・重量ではほぼ等価になるので、単純に考え小面積の方が強度的に強いはずである。ということで、バックロードとして用いた場合、相対的にMoを増やし超強力な磁場内で、ボイスコイル(銅銀の合金)を強力にドライブしても、それに耐えうる形状・大きさである。素材に関しては、工夫を凝らし適当な内部損失を持たせたESコーン紙が使用されている。又、UDRタンジェンタルエッジと呼ばれる、見るからにダイナミックに動きそうなエッジ・・・と解ったかのように言ってみた~い。実際にはカット&トライでMoの最適値は決められたと思われるが・・・。 108系とFE88ES-Rの比較をする為、Mo・Qo・マグネット重量等の比較表を作った。

FE88ES-R・FE108S・FE108EΣ・FE108ESⅡ 比較表
スピーカ比較表.png

パラメータとして出ないのは、コーン紙の強度とか内部損失のバランスであろうか? 実際には測定できないものは沢山ある。要はスピーカ、アンプ、ケーブル、マイク、録音、全てが妥協の産物であり完璧なものはナイ、な~んて言ってしまえばオシマイヨ~!と言いつつセコセコとブログを書く。

ユニットの簡易エージング
このスピーカの高域特性から見ても暫くはエージングが必要であろう。 コンピュータのWave Generatorより信号を出し、ピンクノイズで30分程度のエージングをしてから取付けを行なった。しかしながらスーパースワンにユニットを付けた後も当分はエージング期間になるであろう。
IMG_2076.gif

アダプター&ユニットの取付け
今回は、鬼目ナットでの取り付けを断念した。
既存のスピーカでは、バッフルの後ろからの穴開けが出来ないこと。 前方から鬼目ナットの穴開けをした場合穴径が大きくなり過ぎる、又スピーカ穴とナット穴が接近しているため強度的に心配であった。 諸々の理由から今回は木ネジの方がベターと判断した。
ユニットを付けた後のルックスは『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる『一つ目小僧』みたいな形相となった。

一つ目ドス
IMG_2105.png

試 聴
試聴(視聴)に入り、初めに感じたのは音圧的に上から下まで凹凸のない音である。FE108E∑の音に比べると高域は明らかに伸びているためキラキラ感がある。映像を見ながら、高域のショッキングな音も度々出るため108EΣを聴き慣れた小生には一寸うるさいぐらいである。初めての試聴ということもあって多少は這い上がりの感は否めないが、1週間程度で音は変わることを期待しよう。

3日目であるが、家に帰りスピーカを鳴らすのが嬉しくなってきた。親ばかのようであるが、音が成長するような錯覚を覚える。昨日聴こえなかった音も今日は分るのである。このままエージングが進めば、全体的にフラットで高域はツイーター並の密度の濃い予想通りの音となるだろう。

4日目になるとエージングも進み低域に関しては、108EΣよりも伸びがあり張りも感じる。何より凄いのが88mmφから出る空間表現力である。FE88ES-Rは小生が今まで使ったベストスピーカと感じるが、もう少し様子を見ることとする。

5日目になると、全般的な音の張出しを感じるようになった、エージングの余りの早さに、老朽化も早く進むのではないのかと危惧している。音に関しては大満足している。

測 定
今回の測定では、ピークホールドは行わず、100回の平均化したスペクトラムをブルーラインで表示した。 無音状態で50Hzと倍音の100Hzにピークがあるのは、AC電源の外乱磁場の影響と考えている。 スペクトラムアナライザー測定では、dbはFE108EΣに比較して低いものの、FE88ES-Rの方がフラットであり聴感と一致する。
以前から危惧はしていたが、この周波数測定で新たにマイク特性の弱点が明らかになった。
先ず8kHzのディップは、軸上1mの測定ではFE108E∑&FE88ES-R双方とも落ち込んでおり、部屋の影響とは考えにくい、又ユニットの特性を見ても軸上では落ち込みはない。これは明らかにマイクの特性と思われる。その他13kHz以上はどのスペクトルを見ても無信号状態と同じレベルであり、これも明らかに反応していない。以上のことから7kHz以上の周波数に対しては、このマイクは信頼性がないとみた。

無音状態 試聴位置
88無音LisningPositionVol100.gif

ホワイトノイズ試聴位置
88whiteLisningPositionVol10.gif

ホワイトノイズ軸場1右
88WhiteRightVol100%3.1.gif

ホワイトノイズ軸場1m左
88WhiteLeftVol100%3.1.gif

参考WEB スピーカ追求道 大山美樹音氏
http://www.diyloudspeakers.jp/

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FE108EΣ&スーパースワン [スーパースワン]

2009-02-19
スーパースワン+FE108EΣ
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スーパースワン
長岡先生がスワンを発表した時、随分変わったデザインだな なんて思った。その後の長岡先生の評価で、一ファンの小生も一度は聴いてみたくなり、フォステックスのエンクロージャキットD-101Sを購入した。バックロードと言うことで複雑な音道と部材の歪みを修正しながら作るのは結構大変なことだった。時間をかけ製作が終わり思ったときは、ネーミングはスーパースワンで優雅であるが、室内に置くと結構な大きさと形からくる違和感が大きかった。現在は全く感じない。
素材のラワン材については密度不足であるが、エンクロージャーの内部損失と小生のマンションの床とを相対的に考えれば妥当なところである。エンクロージャーの泣防止対策と補強としては、長岡先生の手法を踏襲し鉛インゴットの重力で床に強制的に押し付けてある。言い換えれば床もスピーカの一部として利用している、又天板上にも鉛インゴットを乗せてある。これが効く!スピーカ(振動源)近傍の重量は重いほど良く、内部損失が大きいほうが良いことが解る。
今まで、小生がフルレンジ10cmのスーパースワン(FE108EΣ使用)のみに固執しているのは、スピーカ分割による電気的・物理的煩わしさから開放されるためと、音源の大きさ(ベストは点音源と考えている)に起因するものが大である。確かにフルレンジ一発では帯域も狭いし、高域の指向性も悪くなり諸々の制約は受ける。しかしながら、音場再生においては一発で鳴らすのがベストと考えているので、小生はこれで善としている。
スーパースワンを20年近く愛用した現在でも、自作ということで愛着もあり諸条件を加味すれば、今後も小生はこのエンクロージャーを使い続けるであろう。
スピーカ単体の音として、以前使用していたフォステックスのFE108Sは素材の紙の音を強く感じた。現在のFE108EΣは素材もコーン紙構造・エッジ構造も違い、紙臭さは皆無と言って良い。フォステックスの技術の底力と継続力に敬意を表すると共に、素材開発・物理的解析技術の進歩を強く感じる。今後も良いユニットがあれば交換してみたい。

試聴位置でのスペクトラム
測定はスピーカ中央で3角形の頂点、距離は中央から約2m、耳の高さで測定してみた。サンプリング数は16384点で測定した。グリーンラインはリアルタイムの波形、レッドラインはピークホールドの波形。

無 音 時
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無音時でも160Hz界隈で常にピークがあるが震動源は判らない。また6KHzにもピークがある、こちらはデジタル機器からのノイズと思われる。

ホワイトノイズを入れた時
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ホワイトノイズを入れた時は、900Hz〜1KHzにかけてメカニカルクロスオーバーのディップがある。又7KHzからはダラ下がりでスピーカを正面に向けたとき、試聴位置では30度角になるので、そのようなスペクトルになるのであろう。又距離が離れれば高域は減衰しやすいのでこのような波形になった??と思われる。
或いは心配していた7KHzから上の極端な落ち込みは、マイク特性かもしれない、又13KHz以降は全く反応なく無心号と同じレベルである。近日中に調査が必要である。
可聴帯域から考えれば、このフルレンジは1KHzを中心に、100Hz〜7KHzぐらいまでは充分な再生能力を持っていると考えられる。

リスニングポジションよりのスピーカー
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